法定点検や車検などでオイル交換をしてもらうことは多いと思います。
メンテナンスの一貫として行っていても、「実際、オイル交換ってそんなに大事なの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
エンジンオイルは「車の血液」といってもいいほど大事なものなんです!
では適切な交換時期は?どのオイルがいいのか?今回はそんなオイル交換の疑問を解決していきます!

◆エンジンオイルの必要性

 エンジンオイルはエンジンを循環し、①潤滑作用 ②冷却作用 ③洗浄作用 ④密閉作用 ⑤防錆作用 5つの役割を担っています。
人間で例えるとすごい働き者!ですが、こんなに働いているのですから、オイルは汚れていく一方ですよね。定期的に交換しなければエンジンやほかの部分の劣化につながります。


 特に問題ないといってもオイルの交換を怠るのはお勧めしません。交換を怠ってしまうと、エンジン内部の摩擦抵抗が増え、パワーダウンや燃費の悪化などにつながってしまいます。
エンジンオイルが良い状態を維持することで、愛車の長持ちにも繋がるのです。

◆オイル交換の目安は?

 当社では、オイル交換の一般的な目安は5,000㎞または半年に1回とお伝えしています。走行距離か経過日数のどちらかが当てはまっている場合は交換をおすすめします!
また、エンジンオイルは走らずとも空気や熱によって酸化し、劣化していきます。走っていなくても半年に1度の交換をしましょう。

◆オイル交換とともにフィルター交換も

 オイル交換を行うお店によっては「フィルターも交換いたしますか?」と聞かれることもあると思います。当社でもオイル交換時にはフィルター交換も希望するかどうか、お客様に確認を取っています。
こちらも定期的に交換が必要なものになっていますが、そもそもオイルフィルター(エレメント)の役割とは何なのか、説明いたします。

◆オイルフィルターの役割

 先述したようにエンジンオイルは、エンジンの中をまるで血液のように循環しているため、内部の汚れを洗浄し不純物を取り込んでいきます。
そんなエンジンオイルをろ過する役割を果たしているのが、オイルフィルターなのです。お店によっては呼び方が異なり、「エレメント」と呼ぶところもあります。
フィルターがしっかり機能することで、オイルもきれいな状態で循環できるというわけです。

◆オイルフィルター交換の目安

 エンジンオイルと同じようにフィルターも定期的な交換が必要になるものです。オイルだけ交換しても、フィルターが機能しなければオイルはすぐに劣化し、エンジンに大きな負荷がかかってしまうからです。
目安としては、当社では10,000㎞または1年経過での交換をおすすめしています。走行距離か経過日数のどちらかが当てはまっている場合、交換したほうがよいでしょう

◆交換の目安は人それぞれ

 これまで目安をお伝えしてきましたが、あくまでも一般的な交換時期の目安であるため、交換時期は人それぞれだといえます。
悪路や高速道路での走行を日常的に行っている場合は、エンジンが一般よりも負荷がかかっていることが多いため、早めの交換が必要かもしれません。


「頻繁に車に乗らないから交換しなくても大丈夫だろう」と考える方もいらっしゃいますが、こちらも定期的な交換が必要です。
 まずは一般的な目安で交換し、お店の整備士に相談してみましょう!